「はー……」


 大きくため息をついて、寝床に入った。
 それも道理。なにか、やけに疲れた一日だったし。

 心には様々な感情が残っている。
 朝は哀愁を。夜は憂慮を。

 明日また、日常をいつもどおり過ごせるのだろうか。
 いつか感じた不安と、似た感覚を抱いたまま。


「おやすみ……」


 誰に宛てるでもなく、呟いた。
 それが合図。先に迫るものにも気付かぬまま。4月13日は、こうして幕を下ろしていった。






 

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