「そういえば」
「ん?」
「ふと、思ったんですけど」
「うん」
「あの時、私が着てたのが水着じゃなかったら、どうなってたかな、って」
「あのとき……?」
「ほら、先輩が体育館の裏でプーを追いかけていたとき、ですよ」
「……と、いうと……あ」
「ええ……」
「水着じゃなかったら……もしかしたら、逢が本気で怒って、その後も……」
「ホントの変態扱い、してたかもしれませんね」
「……そ、それは酷い」
「くすっ。冗談ですよ、先輩。多分……」
「多分?」
「きっと、どんな形でも、こうやって仲良くなれたんじゃないかな、って思います。私は」
「……逢……!!!」
「……せ、先輩! 急に抱きつくと……」
「……可愛いなあ、逢は……」
「っ……せ、先輩」
「……うん。でも、僕もそう思うな」
「……そうですか?」
「うん。多分、誤解を晴らそうと思って全力で何とかしようとするはずだからね。どこかで誤解が解けるんじゃないかな?」
「ああ、それは確かに……そうかもしれません」
「だろ?」
「時間はかかると思いますけど」
「え? どうして?」
「先輩は、傍から見るととっても変態さんだからです」
「そっか、変態……って、ええ?! 僕って、そんな風に見られてるのか!?」
「……気付いて、なかったんですか?」
「う、うん」
「梅原先輩やマサ先輩と話してる内容を聞いていると、そうとしか思えないときがあります」
「……そ、そうだったのか……」
「はい。ローアングルの魅力を廊下で大きな声で語り合うのは、止めたほうがいいかと思います」
「くっ……それは、盲点だった……」
「……くすっ。ホントに、先輩は面白いですね」
「……で、でも!」
「?」
「逢だって、そうだぞ」
「そう、……とは?」
「けっこう、恥ずかしいこと、したじゃないか」
「え?」
「水着だったけど、さ」
「……………は、はい?」
「スカートの内側を見せる、ってのは……普通……」
「…………!」
「けっこう……」
「も、もうこの話は止めにしましょう、先輩!」
「恥ずか」
「お、お手洗い借りますね先輩! ちょっと失礼します!」
「…………行っちゃった。……にしても……うん」
「……逢は、可愛いなあ……ホント……」
つづく
今回はアニメ・アマガミSSで七咲逢篇が始まったのを記念したプチSSの第一話をお届けしましたw
一応4週連続を考えていましたが、先週はアマガミオンリー原稿のため断念(苦笑)。結果的にBS合わせ、みたいな形になりましたね。
今のところ、来週2話更新して、全4話で七咲篇に合わせようと思っています。
オチ(……になっているかどうか?)も考えておりますので、宜しければチェックしてみてくださいませw
それでは、お読み頂きましてありがとうございました!<(_ _)>
宜しければ是非w⇒ web拍手
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