「……うぅ……」
「先輩? せんぱーい」
「……容赦なかったね、逢……」
「ええ。そのほうが治りがいいですから。先輩のマッサージもとても気持ちいいですけど、私の肩たたきも結構いけると思いますよ」
「……そうだね、凝りはだいぶマシになったみたいだ」
「それはよかったです♪ 頭痛は勉強の敵ですからね」
「うん。薬飲んだら治るけど、しばらく頭働かなくなるからなあ」
「あ、でも、先輩」
「ん?」
「いつでも肩たたきはしてあげますし、勉強も大切ですけど、適度な運動はしないと」
「……そうだなあ……」
「そうですよ。ランニングとか、どうですか?」
「……ランニング、か。逢と一緒に?」
「もちろん、そのつもりですけど」
「うーん……」
「先輩?」
「いや、嬉しいし、走る気はあるんだけど」
「はい」
「流石に逢の迷惑になるかな、ってね。僕は逢に合わせて走れないし、逢が僕に合わせたんじゃトレーニングにならないし」
「……ふふっ」
「……逢?」
「大丈夫ですよ、先輩。気にしないでください」
「でもなあ……逢がそう言ってくれるのは嬉しいんだけど……」
「じゃあ、こうしましょう」
「?」
「先輩と走る時間は、私のウォーミングアップ、ということで。そうすれば、お互い意味のある時間になると思いませんか?」
「なるほど……確かに、いい考えだね」
「ええ。ストレッチと二、三十分のランニング、クールダウンのウォーキング……くらいでしょうか」
「はは……今だと、二十分ももたなさそうだけどね」
「そこはちゃんとペースを配分して行きましょう。ちゃんとコーチングしますから、安心してください、先輩」
「はは……ありがとう」
「はい。えーと、他には、ハイキングなんかどうです?」
「山登り、ってことかな」
「そこまでは行かないですね。山歩き、くらいで……あ、そうだ。今度、またあそこの温泉行きませんか? ちょっと早足で温泉まで行って、汗を流して帰ってくると、ちょうどいいと思います」
「あ、いいね。冷えてきたし、風呂が気持ちいい季節だしね」
「はい。あと、結構紅葉もきれいなんですよ、あの山。ちょうど色づき始めた頃ですから、紅葉狩りにもなります」
「逢と紅葉狩りに温泉、か……うん、素晴らしい……とてもいい……」
「お弁当作って行くのもいいですね。ふふっ。私も、楽しみになってきました」
「僕もだよ。……うん。そうだな……」
「どうか、しましたか?」
「温泉、受験が終わったら、旅行も行きたいよね。二泊三日くらいでさ」
「が、外泊、ですか……?」
「……う、うん」
「……」
「――」
「……そ、そう、ですね。それも、楽しい、と、思います」
「……そ、そう、……だろ?」
「……はい」
「…………」
「――――」
「……そ、そろそろ、休憩終わりにしましょう、先輩!」
「そ、そうだね! 模試も近いし、勉強しないと! いつまでも布団で温まる場合じゃないな!」
「――はい!」
「あ、そうだ、逢……」
「な、なんでしょう……」
「その、さっきのこと、だけど」
「……は、はい」
「……模試終わったら、色々調べない、かな? 雑誌とか、買って……」
「……!」
「……」
「――じゃ、じゃあ、終わったら、本屋さんに……」
「う、うん……。……よし、はじめ、ようか」
「は、はい!」
「一緒に頑張りましょう、先輩!」
「おう!」
まず、コミケ受かってましたー!w
これで、冬コミでも七咲さんの漫画&小説本を用意することが出来るのではないか、と思います。
カラー表紙のオフセとかやってみようかな!なんて思っておりますので、宜しければ
サークルのHPも覗いてやってくださいませ! 雑記やツイッター、こちらで随時情報お伝えします。
さて、逢さん篇が完結しましたね。先程BS-TBSでも最終回が放映されまして、こちらも見ておりました(笑)。
で、感想としては――最後の最後以外満点、というところでしょうか。
いや、普通に考えれば、全部満点ですし、最後のシーンも素晴らしい! となるのですが(そして、それも然りと思います)、
ゲームをやっていると、最後のシーンが……と、いう気分になったりするのです(苦笑)。
まあ、これはゲーム未プレイの方には分からない話なので、素直な感想でいいと思います!
ゲームやった時にびっくりするかもしれませんが……(笑)。
というわけで、満点、とは行きませんでしたが、しかし、いい「アニメ化」だったとは思いますね。
さて、SSは如何でしたでしょうか。お楽しみいただけたなら幸いですが!
ピロートークと見せかけて(実際、ベッドで休憩しているのでそんな感じですがw)、
実は「二人での勉強合間の休憩時間」という設定でしたw 時期としては、主人公三年、逢さん二年の今頃ですね。
温泉については最終話のシーンと絡ませていますが、
「この後、温泉地選定で有馬を選択→気に入って紅葉の季節にもリピート→ウチの某SSと……」
なんていう裏設定も考えていたり、いなかったり(笑)。
まあ、そこに到るまで、ウチのSSの「主人公&逢さん」にはひと波乱あるんですけどねw
このあたりも、SSで書いていければなあ、とかなんとか。
なお、作中の「先輩のマッサージ」は、まだ発表していないSSのネタです(笑)。
今後とも逢さんのSSを書くつもりですので、ゲームから、という方も、アニメから、という方も、
宜しければお付き合い頂ければ幸いです!w
それでは、お読み頂きましてありがとうございました!<(_ _)>
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