正月は当然、多くの来客が見込まれる。風呂のタオルも、増量で対応しなくてはならない。
 と、士郎は洗濯乾燥を終え、出来上がったバスタオルを抱えて、浴室へと歩く。
 その、途中。

「シロウ、半分持ちましょう」
「セイバー」

 廊下の途中で、風呂上りのセイバーと出逢う。
 下ろし髪に、パジャマ。そこに、防寒用の半纏が加わり、隠し味めいて、素晴らしい。
 カワイイ、のひとこと。それ以上の表現は余計ではないだろうか、とさえ思わせてくれる。もちろん、万言を尽くしても良いのであるが。

「ありがとう」
「はい。あ、いい湯でしたよ。シロウも、是非」
「おっけー。この後入るよ。ただ、その前に」

 セイバーに勧められた湯の前に、どうしても、あとひとつ。工程を重ねておきたかった。
 先を歩くセイバーの、可愛らしい「アンテナ」が揺れるのを眺めつつ。士郎は、「反応」を予想し、密かに楽しむのであった。


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