「……!」
味付けは、少々「甘過ぎ」寄りに。多彩な味が揃うおせち料理の中にあるからこそ、個性を強くするべきだ、という考えからである。結果、栗と絶妙にマッチした餡の加減がたまらないように出来たのではないか、と、士郎は大いに頷いている。
というのも、試食したパジャマなセイバーの顔が、輝いているからである。
それはつまり、「とても美味しい」と同義である……ということを、士郎はよく知っている。
大晦日深夜、元日未明。テレビでは正月番組が流れ、なんとなく、幸せな空気になる、そんな時間帯でもある。
「いい感じに使い切れたよ」
「ぴったりでしたね。ふふ」
やはり、サツマイモは好い文明。
セイバーの笑顔を見て、そう確信する。
「今年もよろしくな、セイバー」
「はい。こちらこそ、シロウ」
改めて、そう挨拶を交わす。
さて。今年は、どんな一年になるだろうか──。
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